暗めのヘアカラーとは
地毛から8トーンほどのカラーです。
8トーンくらいになると茶色が分かりやすくなります。
明るめカラー同様、カラー剤にブリーチ作用はありますが髪への負担は少なくなります。
色素は濃いめに入っているのが特徴です。
メリット
1.色持ちが良い
暗めのヘアカラーだと地毛との差が小さい為
色落ちの変化が小さいです。
色持ちが良いので艶がある状態で長い期間
キープしやすいです。
2.艶が出やすい
ダメージが少ないので髪が乾燥しやすいなど
お悩みが出づらいのが特徴。
髪の状態が安定しやすい為
表面の髪の凹凸が出づらく艶のある髪になれます。
デメリット
1.色の幅が狭い
暗いカラーは髪のメラニン色素を壊す力が
小さいので色の幅が狭いです。
ヘアカラーというだけで大なり小なり
ブリーチ作用はあるので個人の髪質に
合わせた色味の調合が必要になります。
2.重い印象になることも
暗めの色は重たさが出やすいので
- 大人しい印象
- 暗い印象
など影響が出やすいです。
寒色カラーにおいてのこだわり
寒色カラーは今やオーダーの多い
スタンダードなヘアカラーになりました。
ですが、髪の毛の状態によって仕上がりが
大きく左右されやすいカラーでもあります。
注意点と一緒にこだわりを解説します。
6つのこだわり
– 1.カウンセリングは写真で共有
ヘアカラーの失敗の原因の多くは
カウンセリングにあります。
思っていた色と違うということは
お互いのゴールが一致していなかったことになるので、写真での共有を徹底しております。
ご希望の写真があった場合は、
100%同じ色を求めているか、雰囲気を求めているのかを確認します。
必要に応じて追加料金もかかる可能性もあります。
回数を重ねて求める雰囲気に合わせることもありますので、今後の計画についてもご説明させて頂きます。
– 2.色の変化の共有
ヘアカラーを行う際に
今後の予定などもお聞きしてイベントの時にベストな発色をするような選定も行います。
「どのくらい色持ちするのか?」
「色が抜けたらどうなるのか?」
気になる方も多いと思いますので、
本日の仕上がりだけでなく経過まで好みの共有を行います。
特にアッシュ系のカラーは仕上がりは赤みを抑えますが、髪質によっては本来の髪の赤みが出やすくなる場合があります。
求めている明るさや色持ちの共有を行うことで、今後のヘアカラーがしやすくなるように配慮しております。
– 3.薬剤選定
薬剤選定で心掛けていることは主に3つあります。
・ダメージが抑えられるか
・ちゃんと時間を置けるか
・色が落ちても可愛いのか
求めている色を再現することはもちろんですが、
当日だけではなくその後も楽しんでいただけるような選定をしております。
そのためにはダメージを抑えることは必須です。
低アルカリのカラー剤を使用し求める色に対して過剰なダメージは省くようにしております。
髪の毛のダメージ具合によっては場所によって発色の仕方は違います。
特にアッシュ系は暗くする際に黒っぽくなる場合があります。
全部を同じカラー剤で塗布すると毛先は更にダメージさせてしまう可能性もありますので、均一にムラなく発色させるために全体を馴染ませるようなカラー剤も使用します。
また今後の色落ちも考慮して、補色と呼ばれる色も混ぜていきます。
「赤っぽくなりたくない…」
「黄色っぽくなりたくない…」
というようなご要望に関しては、仕上がりに影響しない程度で
緑、青、紫のような地毛の色に合わせた色を混ぜます。
– 4.ダメージ軽減
ヘアカラーにおいて求める色を発色させるのはもちろんですが、ダメージの部分にも配慮して調合しております。
ダメージに関しては薬剤選定のみにならず
塗り方も大事です。
- 1人で塗るため最初と最後に塗った場所のタイムラグを無くす
- 余計に髪を引っ張ったり、櫛で梳かすことをしない
などが挙げられます。
薬剤は時間と共に完全に発色するまで進むのですが、ある一定時間を過ぎると発色は終わり、ダメージだけが進行します。
最初に塗った場所のダメージが進行しないためにも全体を塗った際のタイムラグは無いように徹底してます。
また薬剤が付いた髪は非常に繊細な状態なので、櫛で梳かす際にどうしても力が加わってしまいます。
ダメージに繋がる行為ですので必要以上に行わず揉み込んで浸透させないように塗布します。
– 5.色持ちを良くする発色時間
薬剤塗布後の時間を置く際の時間コントロールはとても大事です。
明るくするのか、色をしっかり入れたいのかで対応が変わります。
薬剤塗布後の時間は20分前後を目安として行います。
あまりにも早い時間の10分くらいでシャンプーに移るとカラー剤の定着が仕切れずに色持ちが悪くなってしまうのを防ぐためです。
カラー剤は温度も関係して薬剤の浸透スピードが変わるためラップをして密閉させるのか、敢えて空気に触れさせるのかをその時の状況に合わせて行います。
空調の影響もありますので、薬剤が乾きにくい状態で発色するための時間をおいていきます。
– 6.シャンプーを含めた後処理
また、シャンプーの際も温度が高すぎないようにして色が落ちない配慮も行います。
トリートメントではCMCと呼ばれるカラー剤が流れないように栄養を補給させながら後処理として行います。
それと同時に、カラー薬剤はシャンプーしても髪に残ってしまう成分がありますので、除去するひと手間を行います。
ダメージの原因になってしまうので、原因を取り除くことで色持ちにも繋がります。
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